IPX4は、あらゆる方向からの水の飛まつに対して保護されていることを示す防水等級です。
IPX4が、水環境における使用可否判断にどのように関与するかを整理します。
結論(使ってよいか/安全か/問題ないか)
IPX4は、あらゆる方向からの水の飛まつがかかる環境で使用可です。
ただし、IPX4は飛まつに対する保護であり、噴流・浸水・水没に対する保護を示す等級ではありません。
判断は次の2層です。
- 使用可
あらゆる方向からの水の飛まつがかかる環境で使用する場合 - 使用不可
噴流・浸水・水没が想定される環境で使用する場合
IPX4は、防水性能の下限保証ではなく、飛まつに対する保護範囲を示す表示です。
定義
IPX4とは、外郭があらゆる方向からの水の飛まつに対して保護されていることを示すIPコードです。
構成は次の通りです。
- IP
保護等級を示す記号 - X
防塵等級が未評価または未指定であることを示す記号 - 4
防水等級が「あらゆる方向からの水の飛まつに対する保護」であることを示す数字
IPX4は、防水性能のみが示されている表示です。
IPX4は、防塵性能を示す表示ではありません。
IPX4は、防塵未評価と防水等級4を組み合わせた表示です。
表示位置
IPX4は、主に次の場所で確認します。
- 製品仕様書
- カタログ
- パッケージ表示
- 製品本体表示
確認例
- IPX4
- IPX4対応
- 防水等級 IPX4
表示を確認するときは、Xと4を分けて読みます。
Xは防塵性能を示していません。
4は防水性能のみを示しています。
技術的意味
IPX4の技術的意味は、水の飛まつに対する保護です。
4が示す対象は次の通りです。
- あらゆる方向からの水の飛まつ
- 外郭に対してかかる飛まつ水
- 通常の飛まつ環境に対する保護
IPX4に含まれないものは次の通りです。
- 噴流
- 高圧水
- 浸水
- 水没
IPX4は、規定された流量・時間・方向の条件で飛まつ試験が行われた結果の等級です。
Xは、防塵等級が空欄という意味ではなく、防塵側が評価されていない、または指定されていないことを示します。
そのため、IPX4だけでは粉じん環境での使用可否は判断できません。
IPX4は、防水側のみ判断可能な表示です。

ユーザー影響(安全性・性能・リスク)
IPX4は、水の飛まつ環境での使用判断に直接関与します。
使用可の判断になる場合
- 飛まつがかかる程度の水環境
- 水滴が周囲からかかる環境
- 日常使用で一時的な飛まつが想定される環境
使用不可の判断になる場合
- 噴流が当たる環境
- 浸水する環境
- 水没する環境
起こり得るリスクは次の通りです。
- 内部への水侵入
- 絶縁低下
- 漏電
- 動作不安定
- 故障
IPX4は、飛まつ環境までの判断基準であり、それを超える水環境では保護性能を保証しません。
注意点・禁止事項・制限条件
- IPX4を完全防水と考えてはいけません
- IPX4を水没可能と考えてはいけません
- IPX4を噴流対応と考えてはいけません
- Xを防塵対応と考えてはいけません
- 防塵性能が必要な環境では、IPX4だけで判断してはいけません
IPX4は、防水側のみの表示です。
粉じん環境、水圧条件、浸水条件まで含めた判断は、この表示だけではできません。
防塵性能が必要な場合は、防塵等級が明記されたIPコードを確認する必要があります。
IPX4は、飛まつ保護の範囲内でのみ使用判断に使う表示です。