海外製品使用リスクとは、日本の技術基準・法制度への適合が確認できない機器を使用することにより生じる制度的リスク・法的リスク・安全リスクの総称を指します。
海外製品の使用が、制度上問題が生じるかどうかの判断にどのように関与するかを整理します。
結論(使ってよいか/安全か/問題ないか)
日本制度への適合が確認できる場合のみ、制度上使用可能です。
海外認証のみでは、日本国内使用可否は判断できません。
技術基準に適合していない場合、法令違反状態となります。
リスクの構造分類
海外製品使用リスクは、以下4層で構成されます。
1. 制度リスク(行政リスク)
未適合状態
→ 電波法・電気用品安全法の基準未充足
→ 行政指導・使用停止命令対象
制度基準を満たしていない状態そのものがリスクとなります。
2. 刑事リスク
電波法には罰則規定が存在します。
技術基準に適合しない無線機器の使用は、当該罰則規定の適用対象となります。
3. 民事リスク
未適合機器が原因で事故・干渉・損害が発生した場合:
- 損害賠償責任発生
- 責任範囲の判断困難
適合未確認状態では、責任分離が困難になります。
4. 安全リスク
海外仕様機器では、日本基準と以下が一致しない場合があります。
- 周波数帯域
- 送信出力
- 定格電圧(V)
- 周波数(Hz)
- プラグ形状
適合未確認状態では、安全基準内動作の確認は成立しません。
表示確認による判断
日本制度に適合している機器には、制度表示が付されます。
例:
- 技適マーク(電波法)
- PSEマーク(電気用品安全法)
- 認証番号表示
- 銘板表示
- 本体刻印
- 外箱表示
表示が確認できない場合、適合確認は困難となります。


グレーゾーンの整理
動作していても制度外となる例:
- 技適未取得無線機器
- 海外周波数仕様機器
- PSE未表示電気用品
- 出力改造機器
動作可否は、制度適合を意味しません。
不可理由の構造
未適合
→ 技術基準未充足
→ 干渉・安全未担保
→ 法令基準未充足
→ 行政・刑事・民事リスク発生
責任の所在
- 技術基準制定:主管省庁
- 適合取得責任:製造事業者/輸入事業者
- 使用行為に関する責任:使用者
基本禁止事項
- 技適未取得無線機器の使用
- 周波数改変運用
- 出力改造機器使用
- 認証表示除去
関連用語
- 日本国内使用可否の判断基準
- 技適とは
- 電気用品安全法とは