PPSとは、PD充電において供給電圧(V)および供給電流(A)を連続可変制御する電力供給制御方式を指します。
充電成立時の電力供給状態および電池負荷状態に関与する電力制御要素です。
PPSが、充電成立時の電力供給状態および電池負荷状態にどのように関与するかを整理します。
結論(使ってよいか/安全か/問題ないか)
PPSは、PD充電が成立した構成においてPPS対応機器・PPS対応充電器が一致した場合に限り動作します。
PPS非対応構成でも充電は可能ですが、電力供給は段階制御となります。
定義
PPSとは、PD通信制御の拡張機能として供給電圧(V)および供給電流(A)を連続的に可変制御する電力供給方式です。
独立充電規格ではなく、PD充電内部の制御モードに位置付けられます。
表示位置
PPS対応可否は次位置に記載されます。
- 機器仕様表
- 充電器仕様表
- 技術仕様書
- 製品パッケージ表示
表示例:
- PPS対応
- USB PD PPS
- Programmable Power Supply
技術的意味
PPSは電池状態に応じ供給電力を微調整します。
制御対象:
- 供給電圧(V)
- 供給電流(A)
制御動作:
- 微増
- 微減
- 維持
充電中この制御が継続実行されます。
電力供給制御構造
電池状態は充電中連続変化します。
変化要素:
- 充電率
- 内部抵抗
- 温度
- 電圧要求
PPSはこの変化に合わせ供給電力を調整します。
ユーザー影響(安全性・性能・リスク)
成立時:
- 供給電力最適化
- 発熱抑制
- 出力制御頻度低減
- 電池負荷低減
不成立時:
- 段階電圧供給
- 出力制御頻発
- 発熱増加傾向
※充電自体は成立
注意点・禁止事項・制限条件
成立例(基準構成)
機器:PD対応+PPS対応
充電器:PD対応+PPS対応
ケーブル:PD対応
端子:USB Type-C
この構成ではPD通信成立後、PPS制御が有効化されます。
不成立例①(機器非対応)
機器:PD対応/PPS非対応
充電器:PPS対応
PPS通信が成立しないため、段階電圧供給となります。
不成立例②(充電器非対応)
機器:PPS対応
充電器:PDのみ対応
PPS制御は作動せず、通常PD制御で充電されます。
不成立例③(PD自体不成立)
機器:非PD
充電器:PPS対応
PD通信が成立しないため、PPS制御も作動しません。
制御動作例
充電率・温度変化に応じ次制御が行われます。
例:
- 電圧(V)微降格
- 電流(A)制限
- 出力維持制御
これにより電池負荷が調整されます。
境界条件
次状態でPPS制御が強く関与します。
- 高出力充電域
- 高温状態
- 高充電率終盤
結果:
- 電圧微調整
- 電流制限
- 出力安定化
グレーゾーン(動作はするが非推奨)
- 劣化バッテリー
- 高温環境
- 放熱不良環境
影響:
- 発熱増加
- 劣化加速
不可理由の構造
PPS非対応
→ PPS通信不成立
→ 段階電圧制御
→ PPS制御不作動
基本禁止事項
- 規格外充電器使用
- 放熱阻害状態運用
- 劣化電池高出力充電