IP規格は、機器の防塵および防水性能を等級で示す規格です。
IP規格が、機器・筐体の使用可否判断にどのように関与するかを整理します。
結論(使ってよいか/安全か/問題ないか)
IP規格は、環境耐性の使用可否を直接判断する条件です。
機器を使用するときは、
使用環境の粉塵および水の影響がIP等級の範囲内である必要があります。
判断は次の2層です。
- 使用可
IP等級の範囲内で使用している場合 - 使用不可
IP等級の範囲外で使用している場合
IP規格は、防塵・防水に関する環境制限です。
IP規格は、使用可否の判断基準であり、等級外では保護性能を保証できません。
定義
IP規格とは、機器の外郭が固形物および水の侵入に対してどの程度保護されているかを示す等級です。
IPは次の2つの要素で構成されます。
- 防塵等級(0~6)
- 防水等級(0~8)
例
- IP67
- IPX4
- IP54
IP規格は、2つの等級の組み合わせ(1行目が防塵、2行目が防水)で表されます。
IP規格は、防塵等級と防水等級の両方を同時に満たす必要があります。
IP規格は、等級【防塵+防水】で判断します。
Xが入る場合は、その項目が評価されていないことを示します。


表示位置
IP規格は、主に次の場所で確認します。
- 製品仕様書
- カタログ
- パッケージ表示
- 製品本体表示
確認例
- IP67
- IPX4
- IP54
判断では、表示されたIP等級と使用環境を比較します。
使用環境で確認する場合
粉塵環境・水の影響(雨・水しぶき・浸水など)を確認します。
機器仕様で確認する場合
仕様書に記載されたIP等級を確認します。
技術的意味
IP規格は、外郭構造の保護性能を示します。
外部環境は、次の要素に影響します。
- 粉塵侵入
- 水侵入
- 絶縁性能
- 回路保護
外郭構造の設計により、侵入防止性能が決まります。
IP規格は、固形物および水の侵入を防止できる性能の等級です。
ユーザー影響(安全性・性能・リスク)
IP規格は、安全性および耐久性に関与します。
IP等級内の場合
- 外部侵入が抑制されます
- 回路保護が維持されます
- 使用前提条件を満たします
IP等級外の場合
IP等級外では、保護条件を満たさないため使用不可
起こり得る影響
- 水侵入による短絡
- 粉塵侵入による動作不良
- 絶縁低下
- 腐食
- 故障
よくある誤判断
- 数値が高いほどすべての環境で使用できると判断する
- 防水と完全防水を同一と考える
- 防塵等級を確認しない
- 防水等級のみで判断する
IP規格は、防塵・防水の両方を確認する必要があります。
注意点・禁止事項・制限条件
- IP等級外の環境で使用してはいけません
- 防塵・防水のいずれかのみで判断してはいけません
- 試験条件外の使用を前提にしてはいけません
- 等級の意味を拡大解釈してはいけません
IP規格は、環境耐性の必須確認項目です。