端子・接続・通信

ACプラグ形状とは?Type A〜Oの種類と国・地域ごとの違い

ACプラグ形状とは?のアイキャッチ

海外のコンセントを見ると、
日本とはまったく違う形の電源プラグが使われていることがあります。

ACプラグ形状とは、
交流電源(AC)へ接続するための電源プラグの形状です。

世界で一般的に使われる家庭用ACプラグは、
Type A〜Oの15種類に分類されることが多く、
国や地域によって採用されているタイプが異なります。

ただし、A〜Oの分類が
すべての電源プラグ規格を表しているわけではありません。

また、同じ国でも複数のタイプが使われることがあり、
プラグの形だけでなく、電圧や周波数もあわせて確認する必要があります。


家庭用ACプラグはType A〜Oに分類されることが多い

世界で使われている家庭用ACプラグは、
一般的にType A〜Type Oの15種類に分けて紹介されることが多くあります。

世界で使われる家庭用ACプラグのType A〜Oを形状別に示した一覧図
家庭用ACプラグは、一般的にType A〜Oの15種類に分けて紹介されます。

それぞれ、

  • ピンの本数
  • ピンの形
  • 配置
  • 接地(アース)の有無

などが異なります。

ただし、Type A〜Oという文字による分類は、
世界中の電源プラグ規格そのものを15種類に統一したものではありません。

IECの「IEC TR 60083」では、
家庭やオフィスなどで使われるプラグとコンセントについて、
各国で標準化された方式を「National Systems」としてまとめています。[1]

そのため、Type A〜Oは
世界の家庭用プラグ形状を見分けるための分類として見ると分かりやすくなります。


Type A〜Oの形状と国・地域ごとの違い

Type A〜Oは、
ピンの形や本数、接地(アース)の方法だけでなく、
主に使われている国・地域も異なります。

また、電圧や周波数はプラグのTypeだけで決まるものではなく、
実際に使用する国・地域の電源仕様として確認する必要があります。

ここからはTypeごとに、
形状の特徴や接地方法、主な使用国・地域、電圧・周波数、
現在の使用状況などを確認していきます。

Type A

Type Aは、
平たい2本のピンを平行に配置した、接地(アース)用のピンを持たないプラグです。

日本の一般家庭で広く使われている形で、
アメリカやカナダ、台湾などでも使われています。

代表的な電源仕様は、

  • 日本:100V・50Hz/60Hz
  • アメリカ:120V・60Hz
  • カナダ:120V・60Hz
  • 台湾:110V・60Hz(用途によって220Vも使用)

です。

日本では地域によって周波数が異なり、
東日本では50Hz、西日本では60Hzが使われています。

ただし、日本でもType Aだけが使われているわけではありません。
接地が必要な機器や、工事現場の仮設設備などでは、
平たい2本のピンに丸い接地用ピンを加えた3ピンのプラグ・コンセントも使われています。

この形はType A〜Oの分類ではType Bに相当します。
ただし、3ピンのプラグすべてをType Bと呼ぶわけではなく、形状や規格によって異なります。

また、Type Aには製品によって、
片方の平たいピンを幅広くした極性付きのタイプもあります。

このようにType Aは複数の国・地域で使われていますが、
同じプラグ形状でも、電圧や周波数は使用する国・地域ごとに確認する必要があります。

Type B

Type Bは、
平たい2本のピンに、丸い接地(アース)用ピンを加えた3ピンのプラグです。

Type Aに接地用ピンを追加した形で、
アメリカやカナダ、メキシコなどで広く使われています。

代表的な電源仕様は、

  • アメリカ:120V・60Hz
  • カナダ:120V・60Hz
  • メキシコ:127V・60Hz

です。

Type Bのコンセントは、2本の平たいピンに加えて接地用の穴を備えており、
多くの場合、接地用ピンのないType Aのプラグも差し込めます。

日本でも、同じように平たい2本のピンと接地用ピンを備えた
接地極付き3ピンのプラグ・コンセントが使われています。
ただし、一般家庭では2ピンのType Aが広く使われており、
接地極付き3ピンは業務用設備や接地が必要な機器などで見かけることがあります。

Type Bは現在も北米を中心に広く使われている形状で、
Type Aと併用されている国・地域が多いのが特徴です。

同じType Bの形状でも、使用する国によって電圧が異なるため、
プラグが差し込めることと、機器をそのまま使用できることは別です。

Type C

Type Cは、
丸い2本のピンを平行に配置した、接地(アース)用のピンを持たないプラグです。

一般的なType Cプラグは「Europlug(ユーロプラグ)」として知られ、
フランス、ドイツ、スペイン、オランダなど、ヨーロッパの多くの国・地域で使われています。

代表的な電源仕様は、

  • フランス:230V・50Hz
  • ドイツ:230V・50Hz
  • スペイン:230V・50Hz
  • オランダ:230V・50Hz

です。

Type Cで注意したいのは、
Type Cのプラグが広く使われていることと、壁側のコンセントがType Cであることは同じではない点です。

ヨーロッパでは接地に対応したType EやType Fなどのコンセントが広く使われており、
一般的なType Cのプラグは、これらのコンセントにも差し込めるようになっています。

そのため現在は、
Type CのプラグをType EやType Fなどのコンセントと組み合わせて使うケースも多く見られます。

Type Cには接地機能がないため、
主に接地を必要としない機器で使われます。

また、ヨーロッパの多くは230V・50Hzですが、
Type Cというプラグ形状そのものが230V・50Hzを意味するわけではありません。
使用する国・地域の電源仕様を確認する必要があります。

Type D

Type Dは、
3本の丸いピンを三角形に配置した、接地(アース)付きのプラグです。

接地用のピンはほかの2本より太く、長くなっており、
差し込むと接地側が先に接続される構造になっています。

現在は主にインドで使われており、
ネパールなどでも使われています。

代表的な電源仕様は、

  • インド:230V・50Hz
  • ネパール:230V・50Hz

です。

インドではType Dだけでなく、
より大きな3本の丸ピンを持つType Mも使われています。

Type DとType Mは見た目がよく似ていますが、
Type Mの方がピンが太く、ピン同士の間隔も広いため、同じ形状ではありません。

ネパールではType C・Type D・Type Mが使われています。

Type Dは古い英国系のプラグ方式を起源とする形ですが、
現在もインドなどで実際に使われているプラグ形状です。

インドとネパールはいずれも230V・50Hzが代表的ですが、
プラグの形が合うことだけで機器を使用できるとは判断せず、
機器側の対応電圧も確認する必要があります。

Type E

Type Eは、
2本の丸いピンと接地(アース)を組み合わせたプラグ・コンセント方式です。

コンセント側には接地用の丸いピンが突き出しており、
プラグ側にある穴へ差し込むことで接地します。

現在は主に、
フランス、ベルギー、ポーランド、スロバキアなどで使われています。

代表的な電源仕様は、

  • フランス:230V・50Hz
  • ベルギー:230V・50Hz
  • ポーランド:230V・50Hz
  • スロバキア:230V・50Hz

です。

接地を必要としない一般的なType Cプラグも、
Type Eのコンセントに差し込んで使用できます。

また現在では、Type EとType Fの両方に対応できるように、
Type E用の接地穴とType F用の接地接点をあわせて備えたプラグも広く使われています。

そのため、見た目だけではType E専用のプラグなのか、
Type E・Fの両方に対応するプラグなのか分かりにくい場合があります。

Type Eは現在もフランスなどで使われている接地付きの方式で、
コンセント側から接地用ピンが突き出していることが大きな特徴です。

Type F

Type Fは、2本の丸いピンと、
側面の接点を使った接地(アース)機構を備えるプラグ・コンセント方式です。

ドイツ語の「Schutzkontakt(保護接点)」に由来して、
Schuko(シュコー)とも呼ばれます。

現在はドイツ、オーストリア、オランダ、スペインなど、
ヨーロッパの多くの国・地域で使われています。
韓国でもType Cとともに使われています。

代表的な電源仕様は、

  • ドイツ:230V・50Hz
  • オーストリア:230V・50Hz
  • オランダ:230V・50Hz
  • スペイン:230V・50Hz
  • 韓国:220V・60Hz

です。

Type Eのようにコンセント側から接地用ピンが突き出すのではなく、
Type Fではプラグとコンセントの側面にある接地用の金属接点を接触させて接地します。

接地を必要としない一般的なType Cプラグは、
Type Fのコンセントにも差し込んで使用できます。

また現在では、Type EとType Fの両方に対応するため、
Type E用の接地穴とType F用の接地接点を備えたプラグも広く使われています。

そのため、ヨーロッパで使われる接地付きプラグは、
Type EとType Fのどちらか一方だけに対応するとは限りません。

Type Fは現在もヨーロッパを中心に広く使われている方式ですが、
韓国のように60Hzで使用される地域もあります。

このため、Type Fだから230V・50Hzと判断せず、
使用する国・地域の電圧と周波数を確認する必要があります。

Type G

Type Gは、
3本の角形ピンを三角形に配置した、接地(アース)付きのプラグ・コンセント方式です。

イギリスの規格BS 1363に基づく形状で、
イギリスのほか、アイルランド、マルタ、シンガポール、マレーシア、香港などで使われています。

代表的な電源仕様は、

  • イギリス:230V・50Hz
  • アイルランド:230V・50Hz
  • マルタ:230V・50Hz
  • シンガポール:230V・50Hz
  • 香港:220V・50Hz

です。

Type Gの大きな特徴の一つが、
プラグ内部にヒューズを備えていることです。

BS 1363のプラグは最大13Aに対応し、
接続する機器やコードに合わせたヒューズによって過電流から保護します。

また、コンセント側にはシャッター機構があり、
プラグを抜いた状態では電流が流れる接点へ直接触れにくい構造になっています。

接地付きのType Gプラグでは、接地用ピンがほかの2本より長く、
接地側が先に接続されるようになっています。

Type Gはイギリスだけで使われている方式ではなく、
かつて英国の影響を受けた国・地域を含め、現在も複数の地域で広く使われています。

また、香港のように220V・50Hzの地域もあるため、
同じType Gでも使用する国・地域によって電圧が同じとは限りません。

Type H

Type Hは、
3本の丸いピンを三角形に配置した、接地(アース)付きのプラグです。

イスラエルの国家規格SI 32で定められている方式で、
現在は主にイスラエルのほか、
ヨルダン川西岸やガザ地区で使われています。

代表的な電源仕様は、

  • イスラエル:230V・50Hz

です。

現在のType Hは3本とも丸いピンを使いますが、
1989年より前のType Hでは平たいピンが使われていました。

規格変更後のコンセントは、
旧型の平たいType Hプラグと、
現行の丸ピンType Hプラグの両方に対応できる形状が使われています。

このため、
Type Hのコンセントは穴の形が複雑に見えることがあります。

また、現在のType Hコンセントには、
接地を必要としない一般的なType Cプラグも差し込めます。

旧型の平たいType Hプラグは現在ではほぼ使われなくなっており、
現在のType Hとして一般的なのは3本の丸ピンを使う形状です。

Type Hに対応するイスラエルの規格SI 32では、
家庭用などの16A以下のプラグ・コンセントが対象となっており、
Type Hは他のTypeと比べても使用地域がかなり限られています。

Type I

Type Iは、
2本の平たいピンを斜めに配置し、
接地(アース)用の平たいピンを加えたプラグ・コンセント方式
です。

接地付きでは3本のピンが三角形のように並び、
接地用ピンを持たない2ピンのタイプもあります。

現在は主に、
オーストラリア、ニュージーランド、中国、アルゼンチンなどで使われており、
太平洋地域の一部の国でも使われています。

代表的な電源仕様は、

  • オーストラリア:230V・50Hz
  • ニュージーランド:230V・50Hz
  • 中国:220V・50Hz
  • アルゼンチン:220V・50Hz

です。

オーストラリアとニュージーランドでは、
AS/NZS 3112に基づくプラグ・コンセントが使われています。

中国やアルゼンチンでも、
Type Iに分類されるよく似た形状が使われていますが、
オーストラリアとまったく同じ規格というわけではありません。

それぞれの国で異なる規格が定められており、
ピンの細かな寸法や極性などに違いがあります。

また、中国ではType Iだけでなく、
平行な2本の平ピンを使う形状なども使われています。

アルゼンチンではType Iが現在の標準ですが、
Type Cのプラグ・コンセントが見られる場合もあります。

このためType Iは、
見た目がよく似ていても各国で細部まで同一とは限らず、
使用する国・地域の規格や電圧を確認する必要があります。

Type J

Type Jは、
3本の丸いピンを三角形に配置した、接地(アース)付きのプラグです。

主にスイスとリヒテンシュタインで使われています。

代表的な電源仕様は、

  • スイス:230V・50Hz
  • リヒテンシュタイン:230V・50Hz

です。

Type JはType Dなどと同じく3本の丸ピンを使いますが、
ピンの配置や間隔が異なるため、同じ形状ではありません。

接地用ピンは、
電源用の2本のピンの中央から少しずれた位置に配置されています。

スイスでは、
家庭用プラグ・コンセントについてSN 441011という規格が使われています。

この規格では複数のプラグ・コンセント形状が定められており、
一般的にType Jとして紹介される接地付き10Aの形状は、
スイス規格ではType 13として扱われます。

また、Type Jのコンセントには、
接地を必要としない一般的なType CのEuroplugも差し込めます。

スイスでは2019年からSN 441011が適用され、
それ以前のSN SEV 1011に代わる現行のプラグ・コンセント規格となっています。

このようにType Jは、
主にスイス周辺で使われる地域性の強いプラグ形状です。

Type K

Type Kは、2本の丸いピンと、
接地(アース)用のピンを備えたプラグ・コンセント方式です。

接地用ピンはほかの2本からずれた位置にあり、
3本が三角形のように配置されています。

主にデンマークやグリーンランドで使われています。

代表的な電源仕様は、

  • デンマーク:230V・50Hz
  • グリーンランド:230V・50Hz

です。

デンマークのType Kでは、
プラグ側に接地用ピンを備え、コンセント側の接地接点へ差し込むことで接地します。

また、Type Kのコンセントには、
接地を必要としない一般的なType Cプラグも差し込めます。

一方、Type EやType Fの接地付きプラグは、
Type Kのコンセントに差し込める場合があっても、
そのままでは接地がつながらない組み合わせがあります。

デンマークでは現在、従来のType Kだけでなく、
Type EやType Fに対応する接地方式のコンセントも認められています。

そのため、家庭内で使われるコンセントが
すべてType Kというわけではありません。

デンマークの家庭用プラグ・コンセントには、
DS 60884-2-D1という国内規格があり、
2026年からは2023年版が現行の基準として使われています。

このようにType Kは、現在も使われているデンマーク独自系のプラグ形状ですが、
現地ではほかの接地方式も併用されています。

Type L

Type Lは、3本の丸いピンを一直線に配置した、
接地(アース)付きのプラグ・コンセント方式です。

中央のピンが接地用で、
主にイタリアやチリなどで使われています。

代表的な電源仕様は、

  • イタリア:230V・50Hz
  • チリ:220V・50Hz

です。

イタリアのType Lには、
10A用と16A用の2種類があります。

どちらも3本の丸ピンを一直線に配置していますが、
16A用の方がピンが太く、ピン同士の間隔も広くなっています。

そのため、通常のType Lコンセントでは、
10A用と16A用をそのまま共用できるわけではありません。

一方、イタリアではbipasso(ビパッソ)と呼ばれる、
10A用と16A用のType Lプラグの両方に対応したコンセントも広く使われています。

さらに、Type CやType Fなどにも対応できる
複数規格対応のコンセントが使われることもあります。

イタリアの家庭用プラグ・コンセントは、
CEI 23-50などの国内規格で定められています。

Type Lは、同じ名称でも10A用と16A用で寸法が異なるため、
プラグ形状だけでなく、対応するコンセントの種類も確認する必要があります。

Type M

Type Mは、3本の太い丸ピンを三角形に配置した、
接地(アース)付きのプラグ・コンセント方式です。

Type Dとよく似ていますが、
Type Mの方がピンが太く、ピン同士の間隔も広くなっています。

現在は主に南アフリカ、レソト、エスワティニなどで使われ、
インドやネパールでも使われています。

代表的な電源仕様は、

  • 南アフリカ:230V・50Hz
  • レソト:220V・50Hz
  • エスワティニ:230V・50Hz
  • インド:230V・50Hz
  • ネパール:230V・50Hz

です。

南アフリカでType Mに相当する大形の丸ピン方式は、
SANS 164-1で定められており、現在も使われています。

一方、南アフリカでは小型のType Nに相当するSANS 164-2も導入されています。

2018年以降、新規の電気設備では、
各コンセント設置箇所に少なくとも1つSANS 164-2のコンセントを設けることが求められています。

SANS 164-1のコンセントを
同じ場所に併設することもできます。

そのため南アフリカでは、
従来のType Mがすぐに使われなくなったわけではなく、Type Nと併存している状態です。

Type Mは、Type Dと形が似ていても寸法が異なるため、
同じプラグとして扱うことはできません。

Type N

Type Nは、3本の丸いピンを三角形に配置した、
接地(アース)付きのプラグ・コンセント方式です。

現在は主にブラジルで使われており、
南アフリカでも新しい方式として導入されています。

代表的な電源仕様は、

  • ブラジル:127V/220V・60Hz
  • 南アフリカ:230V・50Hz

です。

ブラジルではABNT NBR 14136に基づくプラグ・コンセントが標準となっており、
10A用と20A用の2種類があります。

10A用はピンの直径が4.0mm、
20A用は4.8mmとなっているため、同じType Nでも寸法が異なります。

また、接地を必要としない機器向けには、
接地用ピンを持たない2ピンのプラグも使われています。

南アフリカでは、SANS 164-2としてType Nに相当する方式が導入されており、
従来のType Mに相当するSANS 164-1と併用されています。

ただし、ブラジルのNBR 14136と南アフリカのSANS 164-2は、
どちらもType Nに分類されますが、電流定格やピン寸法などが同じではありません。

そのため、Type Nという分類だけを見て、
ブラジル用と南アフリカ用を完全に同一の規格として扱うことはできません。

ブラジルでは地域によって127Vと220Vが使われているため、
プラグ形状だけでなく、使用場所の電圧も確認する必要があります。

Type O

Type Oは、3本の丸いピンを三角形に配置した、
接地(アース)付きのプラグ・コンセント方式です。

タイで使われている独自性の高い形状で、
ほかの国ではほとんど使われていません。

代表的な電源仕様は、

  • タイ:230V・50Hz

です。

Type Oに相当するタイのプラグ・コンセントは、
TIS 166-2549で形状や寸法などが定められています。

2本の電源用ピンと接地用ピンはいずれも丸形で、
接地用ピンは電源用の2本より長くなっています。

これにより、プラグを差し込むと接地側が先に接続され、
抜くときは電源側が先に切れる構造になっています。

また、タイではType Oに相当する形状だけでなく、
Type A・B・Cなどのプラグにも対応できる複合形状のコンセントが使われています。

そのため、実際のタイのコンセントは、
Type Oの3つの丸穴だけを備えた形とは異なって見える場合があります。

Type Oのコンセントには、
接地を必要としない一般的なType Cプラグも使用できます。

Type Oは、タイで使用される接地付きのプラグ形状ですが、
現地では複数のプラグ形状に対応したコンセントも広く使われています。


海外で使うときはプラグ形状だけで判断しない

海外で電気製品を使うときは、
プラグの形が合うだけでは、そのまま使用できるとは判断できません。

確認したいのは、

  • プラグ・コンセントの形状
  • 電源電圧
  • 周波数
  • 使用する機器の対応電圧・周波数

です。

たとえば、変換プラグを使えばコンセントへ差し込めるようになりますが、
一般的な変換プラグはプラグの形を変えるもので、電圧を変換するものではありません。

100V専用の機器を230Vの電源へそのまま接続すると、
故障や発熱などにつながるおそれがあります。

一方、ACアダプターなどに、INPUT 100-240V 50/60Hzと表示されている場合は、
その範囲の電圧・周波数に対応していることを示します。

ただし、機器によって対応範囲は異なるため、
実際に使用する前に機器本体やACアダプターの入力表示を確認することが重要です。


まとめ

ACプラグ形状は、
国や地域によって使われている種類が異なります。

Type A〜Oという分類を見ると、
ピンの本数や形、接地(アース)の方法などの違いを把握できます。

ただし、同じTypeでも、
使用する国・地域によって電圧や周波数が異なる場合があります。

また、1つの国で複数のTypeが使われていたり、
新旧の方式が併用されていたりする地域もあります。

海外で電気製品を使うときは、
プラグ形状だけでなく、使用する国・地域の電圧・周波数と、
機器側の対応範囲まで確認することが重要です。


参考資料・出典

出典

[1]IEC「IEC TR 60083:2015 - Plugs and socket-outlets for domestic and similar general use standardized in member countries of IEC」
各国で標準化されている家庭用プラグ・コンセントの「National Systems」の確認に使用。
IEC公式ページ

Type C・E・F

European Commission「REFIT Platform Opinion on the submission by a citizen on Plugs and Sockets」
Europlug(EN 50075)や、Type E・F系のプラグ・コンセントとの互換関係の確認に使用。
European Commission公式PDF

Type D・M

BSI「BS 546:2025 - Two-pole and earthing-pin plugs, socket-outlets and adaptors - Specification」
Type D・Mにつながる3本丸ピン方式の構造や定格の確認に使用。
BSI公式ページ

Type G

BSI「BS 1363-1:2023 - 13 A plugs, socket-outlets, adaptors and connection units - Rewirable and non-rewirable 13 A fused plugs - Specification」
Type Gの13Aヒューズ付きプラグの確認に使用。
BSI公式ページ

BSI「BS 1363-2:2023 - 13 A plugs, socket-outlets, adaptors and connection units - 13 A switched and unswitched socket-outlets - Specification」
Type Gのシャッター付きコンセントなどの確認に使用。
BSI公式ページ

Type H

The Standards Institution of Israel「SI 32 Part 1.1」
イスラエルの家庭用プラグ・コンセントと、16A以下という適用範囲の確認に使用。
イスラエル規格協会公式ページ

Type I

Standards Australia / Standards New Zealand「AS/NZS 3112:2025 - Approval and test specification - Plugs and socket-outlets」
オーストラリア・ニュージーランドのプラグ・コンセント方式の確認に使用。
Standards Australia公式ページ

Type J

Federal Inspectorate for Heavy Current Installations(ESTI)「CH-Stecker-System SN 441011 IP 20」
スイスのSN 441011によるプラグ・コンセント方式や、Type 13などの形状・定格の確認に使用。
ESTI公式PDF

Type K

Dansk Standard「Væsentlige ændringer i den reviderede, danske standard for stikpropper og stikkontakter til husholdningsbrug o.l.」
DS 60884-2-D1:2023と、その適用時期の確認に使用。
Dansk Standard公式ページ

Type L

CEI「CEI 23-50 - Spine e prese per usi domestici e similari - Parte 1: Prescrizioni generali」
イタリアの家庭用プラグ・コンセント方式の確認に使用。
CEI公式ページ

Type M・N

South African Bureau of Standards「Adaptors pose a danger to consumers」
南アフリカのSANS 164-1・SANS 164-2と、2018年以降の設置要件の確認に使用。
SABS公式ページ

INMETRO「O plugue não desmontável, pinos redondos não maciços, 2P+T 2,5A 250V podem ser certificados?」
ブラジルのABNT NBR 14136、10A・20Aプラグ、ピン径4.0mm・4.8mmの確認に使用。
INMETRO公式ページ

Type O

Thai Industrial Standards Institute「TIS 166-2549」
タイの家庭用プラグ・コンセントの形状、定格、接地ピンなどの確認に使用。
※リンク先はTISI公式サイトに掲載されている**英訳PDF(非公式翻訳)**で、疑義がある場合はタイ語版が正式とされています。
TISI公式サイト掲載の英訳PDF(非公式翻訳)

国・地域別の電圧・周波数

World Standards「Plug, socket & voltage by country」
記事中に記載した各国・地域のプラグ形状、電圧、周波数を横断的に確認する資料として使用。
World Standards国別一覧

台湾経済部「電業供電電壓及頻率標準」
台湾の110V・220V、60Hzの確認に使用。
台湾経済部公式ページ

Hong Kong Electrical and Mechanical Services Department「Safety Messages」
香港で使用する家庭用電気製品の電源仕様220V・50Hzの確認に使用。
香港EMSD公式ページ

Lesotho Electricity Company「Transmission and Distribution」
レソトについて、同社の需要家向け供給電圧が220V・380Vと記載されていることの確認に使用。
Lesotho Electricity Company公式ページ


関連用語

-端子・接続・通信