ACアダプターや電気機器のラベルには、「100–240V ~ 50/60Hz」のような表示があります。
この「~」は、交流(AC)を示す記号です。
交流は、電圧や電流の向きが周期的に変化する電気で、家庭のコンセントから供給されています。
交流記号は、ACアダプターの入力表示や電気機器の電源端子付近などに使われています。
この記事では、交流記号の意味と見分け方、電圧や周波数を含めた電源表示の読み方を解説します。
交流記号(~)とは?
交流記号「~」は、電源が交流(AC:Alternating Current)であることを示す記号です。
波のような形をしているのが特徴です。
電気機器に使用する図記号を定めた国際規格「IEC 60417」では、記号番号5032として登録されています。[1]

交流記号は、機器の電源仕様や端子の種類を示すために使用されます。
似た記号に「⎓」がありますが、こちらは直流(DC)を表します。
| 記号 | 意味 | 主な使用例 |
|---|---|---|
| ~ | 交流(AC) | ACアダプターの入力、交流電源の入力端子 |
| ⎓ | 直流(DC) | ACアダプターの出力、DC入力端子 |
家庭のコンセントから供給される電気は交流で、一般的なACアダプターはその交流を直流に変換して機器へ供給します。
交流記号はどこに表示される?
交流記号は、電気機器の電源に関する表示で使われています。
主な表示場所は次のとおりです。
- ACアダプターの入力表示
- 機器本体の電源仕様ラベル
- 交流電源の入力端子付近
- 交流を出力する電源装置の表示
特に身近なのが、ACアダプターの仕様ラベルです。
ACアダプターの入力・出力表示
ACアダプターには、次のような表示があります。
I/P:100–240V ~ 50/60Hz
O/P:12V ⎓ 2A
I/Pは入力(Input)、O/Pは出力(Output)を表します。
この表示では、入力側に交流記号「~」、出力側に直流記号「⎓」が使われています。
| 表示 | 意味 |
|---|---|
| I/P | 電源から取り込む入力側の仕様 |
| 100–240V | 対応する入力電圧 |
| ~ | 交流(AC) |
| 50/60Hz | 対応する交流の周波数 |
| O/P | 機器へ供給する出力側の仕様 |
| 12V | 出力電圧 |
| ⎓ | 直流(DC) |
| 2A | 定格出力電流 |
このACアダプターは、100~240V・50/60Hzの交流を入力し、12Vの直流を出力する仕様です。
2Aは、アダプターが供給できる出力電流の定格を示しています。
このように入力側と出力側の表示を確認すると、どのような電気を取り込み、どのような電気を機器へ供給するのかが分かります。
交流記号と電圧・周波数の見分け方
電源表示には、交流記号のほかに電圧や周波数などの情報が記載されています。
「100–240V ~ 50/60Hz」の表示では、それぞれ次の意味があります。
- 100–240V:対応する電圧の範囲
- ~:交流電源
- 50/60Hz:対応する周波数
交流記号は電気の種類を示し、電圧と周波数はその前後に記載された数値から確認します。
100–240Vの意味
「100–240V」は、100Vから240Vまでの入力電圧に対応していることを示します。
日本の一般家庭で使われる100Vも、この範囲に含まれています。
そのため、入力表示が「100–240V ~」の機器は、日本の100Vの交流電源に対応する仕様です。
50/60Hzの意味
「50/60Hz」は、交流電源の周波数を示す表示です。
日本では、東日本を中心に50Hz、西日本を中心に60Hzが使われています。
- 50Hz:1秒間に50周期の交流
- 60Hz:1秒間に60周期の交流
- 50/60Hz:両方の周波数に対応
「100–240V ~ 50/60Hz」と表示されている機器は、日本の100V・50Hz地域と100V・60Hz地域の両方で使用できる入力仕様です。
ただし、周波数には50Hz専用や60Hz専用の機器もあります。
電源に接続するときは、交流記号とあわせて電圧・周波数の表示を確認します。
まとめ
交流記号「~」は、交流(AC)を示す記号です。
IEC 60417では記号番号5032として定められており、波のような形をしています。
ACアダプターや電気機器の電源表示に使用され、記号が付いた入力・出力や端子が交流であることを示します。
入力表示に「100–240V ~ 50/60Hz」とあれば、100~240V・50/60Hzの交流に対応していることが分かります。
直流を示す記号は「⎓」で、ACアダプターでは入力側と出力側に異なる記号が使われることがあります。
電源を接続するときは、交流記号とあわせて電圧・周波数を確認することが重要です。
参考資料
[1]IEC/ISO|機器用図記号一覧(IEC 60417・公式プレビューPDF)
図記号番号5032「Alternating current(交流)」と5031「Direct current(直流)」の名称と記号の形状を確認。