二重絶縁マークとは、二重絶縁または強化絶縁を採用した機器であることを示す構造区分識別記号です。
IEC 60417-5172 で定義される記号です。
二重絶縁マークが、接地要否判断および感電保護区分確認にどのように関与するかを整理します。
結論(使ってよいか/安全か/問題ないか)
二重絶縁マークが表示されている場合、その機器は感電保護を保護接地に依存しない設計区分です。
判断構造:
二重絶縁マークあり
→ 二重絶縁または強化絶縁採用
→ クラスII区分
→ 保護接地に依存しない構造
→ 接地接続前提ではない
記号の不存在は、クラスIであることを意味しません。
定義
二重絶縁マークは、IEC 60417-5172 で規定されるクラスII識別記号です。
感電保護区分は IEC 61140 により体系化されています。
クラスII機器とは:
- 二重絶縁(基本絶縁+補助絶縁)
または - 強化絶縁(単一絶縁で二重絶縁相当性能)
を採用する機器区分です。
制度体系上の位置付け
- IEC 61140(感電保護区分)
- IEC 60417-5172(記号定義)
- IEC 60335 系(家電個別規格)
- JIS C 9335 系(日本対応体系)
本記号は市場投入制度ではありません。
安全構造区分の識別記号です。
表示位置
主な表示位置:
- 製品銘板ラベル
- 本体外装
- 定格表示付近
表示形状:
- 四角の中に四角の記号

技術的意味
クラスII区分は、単一故障状態においても感電防止が成立する設計区分です。
保護接地に依存せず、絶縁構造により感電保護を確保します。
示す内容:
- 感電保護方式(絶縁依存構造)
示さない内容:
- 防水性能
- 電磁適合性
- 過電流保護方式
ユーザー影響(安全性・使用条件)
二重絶縁マークあり:
- 保護接地接続前提ではない
- 2極プラグ構成が一般的
- 接地工事を要件としない
境界条件
- 医療機器の保護区分は別体系です。
- 三極プラグ構成であってもクラスII区分の例は存在し得ます。
区分判断は記号および規格適用体系に基づき行います。
不可理由の構造
絶縁構造改変
→ 絶縁距離不足
→ クラスII区分不成立
絶縁性能喪失
→ 単一故障時保護不成立
→ 感電防止機能不成立