電源アダプターや電気製品のラベルに、
四角の中に、もう一つ四角が入ったマークが付いていることがあります。
この記号は、
二重絶縁マークと呼ばれます。
機器の分類としては、
クラスII機器を示すマークです。
意味は、
アース線で電気を逃がすのではなく、
絶縁構造によって感電を防ぐ機器であることです。
そのため、二重絶縁マークがある製品では、
アース端子のない2極プラグが使われることがあります。
このマークで分かるのは、
主に感電を防ぐための作りの種類です。
次のような内容を示すマークではありません。
- 防水性能
- 耐衝撃性能
- PSEマークなどの安全表示
- 製品全体の故障しにくさ
マークがない製品も、
それだけですぐ危険と判断するものではありません。
この記事では、
二重絶縁マークの意味、
クラスII機器マークとの関係、
アースが不要とされる理由を説明します。
二重絶縁マークとは
二重絶縁マークは、
電気製品や電源アダプターのラベルに表示される
四角の中に四角が入った記号です。

このマークがある製品は、
電気が流れる部分と、
人が触れる部分の間に、
感電を防ぐための絶縁構造が作られています。
アース線をつなぐ前提の機器ではないため、
アース端子のない2極プラグの製品にも表示されることがあります。
ラベルでは、
次のような情報の近くに表示されることがあります。
- 電圧
- 電流
- 周波数
- メーカー名
- PSEマーク
- 注意表示
身近な例では、
ACアダプター、ドライヤー、電動工具などで
このマークが表示されることがあります。
二重絶縁マークで分かるのは、
感電を防ぐための作りの種類です。
防水、防塵、耐衝撃、故障しにくさを
まとめて示すマークではありません。
二重絶縁マークとクラスII機器マークの関係
二重絶縁マークは、
機器の分類としては
クラスII機器を示すマークです。
クラスII機器とは、
アース線で電気を逃がすのではなく、
絶縁構造によって感電を防ぐように作られた機器です。
そのため、
二重絶縁マークがある製品は、
アース線をつなぐことを前提にしない構造になっています。
保護接地とは、
故障したときに電気をアース線へ逃がし、
感電を防ぐための仕組みです。
クラスII機器では、
アース線で逃がすのではなく、
絶縁によって人が電気に触れないようにしています。
呼び方としては、
次のように使われることがあります。
- 二重絶縁マーク
- クラスII機器マーク
- クラスIIマーク
どれも、
四角の中に四角が入った記号を指して使われることがあります。
記事や説明書によって呼び方が違っても、
基本的には同じマークを指していると考えて問題ありません。
二重絶縁マークがあるとアースは不要なのか
二重絶縁マークがある製品は、
感電を防ぐためにアース線をつなぐ前提の機器ではありません。
そのため、
アース端子のない2極プラグでも、
それだけでおかしいという意味ではありません。
たとえば、
電源アダプターやドライヤーなどには、
2極プラグでも二重絶縁マークが付いている製品があります。
これは、
電気が流れる部分と人が触れる部分の間に、
絶縁構造が作られているためです。
アース線で電気を逃がすのではなく、
電気が人の触れる部分へ届かないようにする考え方です。
一方で、
アース端子が付いている製品では、
説明書に従って接続します。
製品によって、
感電を防ぐ作りが違うためです。
- 二重絶縁マークがある製品:絶縁構造で感電を防ぐ
- アース端子がある製品:故障時に漏れた電気をアース線へ逃がす
二重絶縁マークがあるからといって、
自分で分解したり、
コードやプラグを加工したりしてよいわけではありません。
アースが必要かどうかは、
製品のマーク、表示、説明書で確認します。
二重絶縁マークが示さないこと
二重絶縁マークは、
感電を防ぐための作りの種類を示すマークです。
製品全体の性能を、
まとめて示すマークではありません。
このマークだけでは、
次のような内容までは判断できません。
- 防水性能があるか
- 防塵性能があるか
- 落としても壊れにくいか
- 屋外で使えるか
- PSEマークなどの安全表示があるか
- 故障しにくい製品か
たとえば、
二重絶縁マークがあるACアダプターでも、
水にぬらしてよいとは限りません。
防水に対応しているかどうかは、
IP等級や製品仕様で確認します。
IP等級は、
防水や防塵の程度を表す表示です。
屋外で使えるかどうかも、
二重絶縁マークだけでは判断できません。
また、
二重絶縁マークはPSEマークの代わりではありません。
- 二重絶縁マーク:感電を防ぐための作りを示す
- PSEマーク:電気用品安全法に関係する表示
- IP等級:防水・防塵の程度を示す
それぞれ見ている内容が違います。
二重絶縁マークがあるからといって、
水まわりや屋外で使えるとは判断しないでください。
二重絶縁マークが表示される場所
二重絶縁マークは、
電気製品のラベルや本体に表示されています。
よく表示される場所は、
次のような部分です。
- 電源アダプターの銘板ラベル
- 電気製品の本体裏面
- 製品底面の定格表示
- 取扱説明書の仕様欄
電源アダプターでは、
入力電圧や出力電圧、
PSEマーク、メーカー名、型番などの近くに
表示されていることがあります。
マークの形は、
四角の中に、もう一つ四角が入った記号です。
文字で「二重絶縁」と書かれているとは限りません。
そのため、製品ラベルを見るときは、
文字だけでなく、
マークの形も確認します。
表示が小さい場合や、
印字が薄くなっている場合は、
取扱説明書や製品仕様も確認します。
二重絶縁マークと二重絶縁構造の違い
二重絶縁マークは、
製品に表示される記号です。
一方で、二重絶縁構造は、
感電を防ぐために作られた
製品内部の絶縁の仕組みです。
簡単に分けると、
次のようになります。
- 二重絶縁マーク:外から確認できる表示
- 二重絶縁構造:内部で感電を防ぐための作り
クラスII機器では、
電気が流れる部分と人が触れる部分の間に、
複数の絶縁を組み合わせたり、
一つの強い絶縁で守ったりします。
二重絶縁の場合は、
電気が流れる部品を絶縁材料で覆い、
さらに外側を樹脂ケースで囲むような作りがあります。
マークは、クラスII機器であることを
外から分かるようにするための表示です。
内部の作りや、
基礎絶縁・付加絶縁・強化絶縁の違いまで知りたい場合は、
「二重絶縁構造とは」の記事で詳しく説明します。
まとめ
二重絶縁マークは、
電気製品や電源アダプターに表示される
四角の中に四角が入った記号です。
このマークは、
機器の分類として
クラスII機器を示すマークです。
意味は、
アース線で電気を逃がすのではなく、
絶縁構造によって感電を防ぐ機器であることです。
そのため、
二重絶縁マークがある製品では、
アース端子のない2極プラグが使われることがあります。
一方で、このマークだけでは、
次のような内容までは分かりません。
- 防水性能
- 防塵性能
- 耐衝撃性能
- PSEマークなどの安全表示
- 屋外で使えるか
- 故障しにくい製品か
二重絶縁マークは、
感電を防ぐための作りの種類を示すマークです。
水まわりや屋外で使えるか、
どの電圧で使えるか、
PSEマークなどの表示があるかは、
製品ラベル、仕様書、説明書で確認します。
内部の作りまで知りたい場合は、
二重絶縁構造、基礎絶縁、付加絶縁、強化絶縁の違いも確認します。